遺言書の付言事項について
精魂込めて作った自分の遺言書・・・
そこには同時に、数字では割り切れない
家族への思いも籠められています。
・・・だがしかし、これによって遺族が揉めることはないだろうか?
皆、納得してくれるだろうか?
こんな懸念を抱くことがあるかもしれません。
そんなとき、「付言事項」というものが役立ちます。
それは、一言で言えば、遺言書に付け足す「家族へのメッセージ」です。
この付言事項は、遺族が円滑に関係を続けることを後押ししてくれます。
例えば、
「お嫁さんである貴方には身の回りの世話などをはじめ、
多くの心遣いと大変なお世話を頂きました。
お陰様で人生における最期の時間を安心して過ごすことができました。
従って、貴方への感謝の気持ちを込めて、相続の半分を残したいと思います。」
「兄弟三人ですが、二男にだけ子供が3人おり、
将来に大変お金が必要なことと思います。
そのことを考慮して、少々多めに残しておきます。」
などなど・・・
遺言書の「付言事項」は法的な効力や拘束力こそありませんが、
遺族への配慮や思い遣りといった点で、
実はこれが一番重要なメッセージなのかもしれません。
一言添えておくだけで人の心は動くものです。
遺族のためにも、ぜひとも、付言事項を記載することをお勧めします。
タグ:遺言書